2026−01−03 蟹座満月

遠くに目指している場所がある

鳥のように羽があれば空を飛んで、山を越えて、海を渡り
一瞬で着けるのに

けれど私に羽はない

それどころか、
今の私は暗闇の中で、
冷たい雨に打たれているように
先を見通すことができない
身も心も傷だらけで、痛くて、体が鉛のように重たい

雨はやがて雪へと変わっていた

空を見ようと顔を上げると

飛べるのではないかと、ふっと錯覚をおこすような浮遊感に
体が空に舞い上がっていきそうな気がした

でもそれはほんの一瞬で、恐怖で足がすくむ

雪はまるで、鳥の羽のよう
窓から漏れる光りに照らされて浮かび上がり
縦横無尽に舞い踊る

この雪はきっと天使の羽根
世界を優しく包み込む
なにもかもを真っ白にして覆い隠す

降り積もるほどに暖かくなる

先を急がなくていい
立ち止まってもいい
道をかえてもいい

足が動くならば
体がうごくならば
意識があるのならば

きっと到着できる
私の目指している場所に

そのことをわたしは知っている

目的地に向かう人たち
それぞれの場所にいて
同じ空を見ている
ひとりではない

きっと、誰かが待っている

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